味ごはんの素 開発の舞台裏

投稿日時 2018-08-08 22:36:03 | カテゴリ: 味ごはん

「味ごはん」は、やきものの盛んなこの地域にとって、大事なソウルフードです
特に味ごはんに思い入れが強いのが土岐市下石町。

第15回どえらあええ陶器まつり(2011年10月1日2日開催)のプレイベントとして第一回めし碗味ごはん対決が9月17日土曜日の夕刻に行われました。
会場は下石町裏山地区にあるとっくり会館。お祭りの時にはバス発着場として使われています。


さて、参加者の受付風景です。参加費は500円。
「めし碗味ごはん対決」にて選んでいただいためし碗は、味ごはん投票が終わった後には、そのままお持ち帰りいただけます。
下石町の名店7店と8軒のめし碗対決。役員の挨拶や説明の後に、8軒の窯元のめし碗自慢プレゼンが始まりますが、めし碗提供窯元本人ではなく別の窯元がプレゼンを行っています。
9月17日とまだまだ暑いなか、参加者の皆さまにギッシリ入っていただき会場は熱気でムンムンです。



プレゼン後は、さあ、食べ比べ。味ごはんのおともに、黄色いタクアンと大根も並べてあります。



続いて第16回どえらあええ陶器まつり(平成24年)2012年10月6日7日に開催され、6日土曜日の「たそがれイベント」として、「第二回めし碗味ごはん対決」が夕刻、とっくり会館にて開催されました。



プレゼンの様子は、you tubeにてご覧になれます。
めし碗味ごはん対決の様子

前回と同じく、受付。めし碗プレゼンが始まります。遠方からのお客様もけっこういらっしゃいます。プレゼン後、お気に入りの茶碗を選んでいただき、味ごはんの食べ比べが始まります。



皆さんにガヤガヤ言いながら味わっていただいています。投票の結果、グランプリはまたも「ほうねんや」さんでした。



次の日のお祭り会場では、めし碗グランプリに参加したお茶碗と三位までお披露目も行いました。味ごはんも美味しいけれど、どの茶碗にも作り手の思いがこもっています。





そして続いて第17回どえらあええ陶器祭り。2013年11月2日(土)3日(日)に開催されました。
「第三回めし碗味ごはん対決」(「めし1WANグランプリ」として開催)は工業組合二階で開催することとなりました。
今回は会場が狭いこともあり、参加者の皆さんに先に茶碗を選んでいただきます。



下石工業組合玄関前にて受付




下石工業組合二階「めし碗味ごはん対決」会場。味ごはん好きのお客様にたくさん集まってもらいました。





AからGまでの7店の名店のおひつが並べられています。
下石女性の会やシルバーさんに給仕してもらい、食べ比べていただいています。





試食後、自分のお気に入りの味ごはんの番号に、はし袋を投入。!!



陶都信用農協下石支店さんのご協力で、抽選で当たった方にお米他をプレゼントという企画も行いました。



そして、「味ごはん対決」の優勝者は、今回も「ほうねんや」さんとなりました
宮地理事長より優勝の盾をお渡しします。



新聞社の取材を受けていらっしゃるこの方が、「ほうねんや」さんです。本業は鰻屋さんです。



こうして、2011年の第15回どえらあええ陶器祭りから2013年の第17回どえらあええ陶器祭りまで「めし碗味ごはん対決」は、三回開催され、「ほうねんや」さんの味ごはんが三年連続優勝となりました。

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NICE RICE LIFEと銘打ち、日本人として改めて「米食」を見直し、今の生活に合わせてお米を楽しむ提案をしてきた土岐市陶磁器試験場。
そんな試験場からの依頼で、「めし碗味ごはん対決」を開催してきた下石工業組合とのコラボレーションで、家庭で再現できる《究極の味ごはん》を開発することにいたしました。
毎年200名ほどの人に集まってもらって、常にナンバーワンだったのが「ほうねんや」さんの味ごはん。皆に愛されるその味を再現しようということになりました。
再現していただくメーカーを探し、最終的に食品メーカー「ちさと東」さんに決定しました。



「ほうねんやさんの味は一升で炊いて出す味だということで、一升を食べるメンバー(組合理事など)を集めます。そして、ほうねんやさんで、ほうねんやさんの味ごはんと、ちさと東さんの試食の味ごはん。
この二つの味の試食会が2014年6月から始まりました。





「ちょっと具が小さいのではないか」
「味が濃いのではないか」

2014年6月から試食を6回重ね、さまざまな意見のやりとりが続きました。
そして試行錯誤の結果、最終的に濃いめの味と薄めの味の2種類の味を吟味し組合理事満場一致で「濃い味」のほうに決定しました。

ほうねんやさんの味そのものにはかなわないかもしれませんが、少しでも近づくように、味にうるさい役員たちが意見を出し合い、現在の「下石窯もと味ごはんの素」が出来上がりました。

中部地方で「味ごはん」と呼ばれているこのごはんは、他地方では「まぜごはん」「かやくごはん」「炊き込みごはん」「五目ごはん」などと呼ばれているようです。その場合の具材はさまざま。この地方のものとは違うrépliques rolex具材もあるようです。
この「下石窯もと味ごはんの素」は甘辛い、しょうゆベースの味。
鶏肉、牛蒡、油揚げ、椎茸が入っています。
ほうねんやさん秘伝の混ぜ込みタレが特徴です。

下石の窯元の味ごはんも、各家庭それぞれの味があり、たきあがったご飯にまぜるやり方、炊けた後、もう一度ガス釜のスイッチを入れて蒸らすやり方、初めから炊き込むやり方、それぞれのやり方があるようです。
具材も鶏肉ではなく、ツナを入れることも。いや、それは邪道だ!!などという人もいて、炊き方、具材の話、味ごはんの話は尽きません。
そんな風に、味ごはんは下石の窯元のソウルフードとなっているという事ですね。

「下石窯もと味ごはんの素」は、このような物語を経て、開発されました。






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