2018年

8月8日

投稿者 : kokumi 投稿日時: 2018-08-08 16:11:31 (2268 ヒット)

お目見えしたのは2015年4月。テラスゲート土岐さんのオープンに合わせて
こちらの「下石窯もと味ごはんの素」の販売を開始しました。(テラスゲート内まちゆいにて販売)
発売以来、たくさんの方にお買い上げいただきご好評の声をいただいております。


「下石窯もと味ごはんの素」が産まれた岐阜県土岐市下石町は美濃焼の産地。
人の暮しの始まりから終わりまで、日々の暮らしにしあわせを運ぶ「うつわ」をつくっています。登り窯の炎につきっきりの窯焼き職人をもてなす味ごはん。その味は、窯の焼き上がりに願いを込め競われました。味付けも材料も、それぞれの窯もとに伝わる自慢のレシピがあります。味ごはんにうるさい美濃の窯元たちが認めた老舗「ほうねんや」さん監修の「下石窯もと味ごはんの素」が、こちらになります。



こちらは2017年10月28・29日の「下石どえらあええ陶器祭り」より販売を開始している「下石窯もと山の味ごはんの素」の画像です。


◆味ごはん物語◆
薪で焼く登り窯は、窯を焼くプロ「焼き手さん」が焼きます。薪くべに忙しい焼き手さんは食事もままなりませんでした。
そこで、窯元の女将さんは、おいしく煮付けた具材を炊きたてごはんに混ぜ合わせた、ささっと素早く食べられる、滋養のある味ごはんを考え出しました
窯の中に入っている月日を掛けて仕上げて来たうつわの出来栄えは、焼き手さんの腕にかかっています。女将さんも、どこの窯元よりもおいしくしようと腕によりをかけました。こうして、窯元は「うちの味ごはん」replique de montre にこだわりを持ち、今でも「味ごはん」は、自慢のご馳走なのです。

下の写真は2011年9月17日、登り窯焼成を行った時のものです。
「第一回めし碗味ごはん対決」に合わせて、とっくり会館入口から前のに臨む登り窯の火が焚かれました。
下石工組の組合員が当番制で火の番に当たりました。





激しい炎に薪を投げ入れる焼き手さん。
窯元の味ごはんは、こういう焼き手さんのエネルギーの素だったのです。



美濃のうつわは食卓に必ずあると言っていいほど日常に溶け込んでいます。
美濃のやきものの歴史は平安時代からはじまり、江戸時代には日常生活に使う器が大量に生産されるようになりました。
そのため、多種多様な製品を作る技があります。美濃の町にひしめく窯元たちは、腕を競い合い製品に磨きをかけているのです。
そのむかしは、今のような窯が無く、すべての製品は登り窯で焼かれていました。登り窯を焼くのは大変技術がいるので、「窯焼きのプロ」を呼んで焼いてもらっていたのです。

そんな窯焼き職人のお腹を支えたのが手早く食べられる味ごはんだったのです。

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